白ロムとは
中古の携帯電話・中古のスマートフォンは「白ロム」と呼ばれることがあります。
2016年現在では「中古スマホ」「中古ケータイ」と呼ぶのが一般的ですが、2000年代半ば頃までは、中古携帯電話・中古スマートフォンのことを「白ロム」という呼称で呼ばれていたのです。
まず、この「ロム」という言葉は「read only memory(リードオンリーメモリー)」の略語で、「読み出し専用(書き換え不可)の記憶装置」という意味があります。そして、携帯電話において使用されるこの言葉は「携帯電話の回線契約情報=電話番号が書き込まれたもの」を意味します。
現在、回線契約情報はSIMカードの中に入っており、このSIMカードを様々な携帯電話やスマートフォンに差し替えることができるようになりましたが、2000年前後に携帯電話が広く普及し始めた頃はまだSIMカードというものは存在せず、携帯電話自体に携帯電話の回線情報(電話番号)の情報が書き込まれていました。
この時代の携帯電話は、回線情報(電話番号)が携帯電話機本体内に書き込まれていたことから「ロム機」と呼ばれていました。
その後、2001年にNTTドコモでFOMA(3G)がスタートして以降に発売される携帯電話は、回線情報(電話番号)が携帯電話機本体に書き込まれず、SIMカード内に書き込まれるようになります。
この流れを以て、現在のSIMカードを使用する携帯電話及びスマホは回線情報(電話番号)が電話機本体に入っていないことから、携帯電話機に対する呼称が「ロム機」ではなく「白ロム」と呼ばれるようになったのです。
また白ロムとは、携帯電話機本体に、SIMカード内の回線情報や電話帳等の本体データの入っていない(または消去された)状態の携帯端末を指します。
バイヤーズの主要スタッフも2004年頃からパソコンや携帯端末などの法人取引を行ってきた経歴を持っておりますので、実際に当時は携帯電話のことを「白ロム」と呼んでいました。
SIMカードとは
携帯電話やスマホを利用したり、売買するにあたり、もはやSIMカードが何なのか、を考える必要もなくなってきた時代ですが、稀にお客様から「SIMカード、これって何なんですか??」とご質問をいただくことがあるので、少し解説させていただきます。
SIMカードが日本で登場したタイミングは前述の通りですが、そもそもSIMカードとは何者なのか、SIMカードの存在意義、について解説いたします。
SIMカードは、1980年代にヨーロッパの各国が参加した団体で発明され、1990年代初頭にドイツで初めて運用されました。
彼らがSIMカードを作りだした目的を一言でいうと「一つの携帯(スマホ)をどこの国でも使えるように」するためでした。
日本人にとっては、日本と外国を頻繁に行き来する人はあまり多くありませんが、ヨーロッパなど国境が陸続きの国に住む人は、普段の生活のなかで自国と他国を(日帰りでも)頻繁に行き来します。住む国と毎日仕事に通う国が違うような人も少なくありません。
そんな国に生きている人にとって、自国で契約した携帯電話を他国に持ち込んで使用すると非常に高い電話代を払う(国際ローミングを使う)必要がありました。これでは、個人にとって損失が大きいのはもちろん、国にとっても経済損失が大きいと判断されたためか、ヨーロッパ各国はこれを改善する方向に動きました。
そして、この経緯からSIMカードも生まれ、結果的に「一つの携帯(スマホ)をどこの国でも使える」ようになりました。
これにより国境が陸続きの国に生きる人たちは、国境をまたぐタイミングで自国のSIMカードから現地のSIMカードに差し替えて使うことで、一つの携帯だけ持っていても、国際ローミングを使用する必要がなくなりました。一つの携帯であっても、国境をまたいだ際に現地の携帯として現地の電話料金で使用することができるようになりました。
SIMカードは、世界中の人にとってこれほど大きな意味と役割を持っています。
格安SIMとは
OCNやBIGLOBEや楽天など有名な企業が、docomoやauやsoftbankなどの携帯キャリアからインターネット・通話の回線を借りて、SIMカードを使ったインターネットや通話のサービスを利用できるサービスです。 格安SIMの方が大手携帯3社よりも携帯料金が安くなる為、【格安SIM】と呼ばれています。