2019年は折りたたみスマートフォンや次世代通信規格5G対応スマートフォンなど、飛躍的な技術の向上に驚きを隠せない日々が続いていますが、その中でもLGから発表されたスマートフォンは今までになかった着眼点でデュアルスクリーン化に成功したモデルです。
今までに登場してきたデュアルスクリーンスマートフォンは、本体に2つのディスプレイを搭載したモデルで画面は連動するような仕様になっていました。今回発表されたLGのV50 ThinQは、いっけん普通のスマートフォンですが、ディスプレイを搭載している専用ケースが用意されていて、装着することでデュアルスクリーンになるという仕様になっています。ここが今まで登場してきたデュアルスクリーンのスマートフォンと違う点ですね。
一つだけV50 ThinQの弱点は、両方のディスプレイを使って一つのコンテンツを表示させることができない点です。
操作に関しては連動しているので、一つのディスプレイにゲームを表示し、もう一つのディスプレイでコントローラを表示するという使い方ができます。
デモではカメラでとらえた画像はスマートフォン側に、撮影後のプレビュー画面はケース側のディスプレイに表示させる使い方や、両方のディスプレイにカメラアプリの画像を表示させ、どちらのディスプレイからもシャッターが切れるようにすることで、様々なアングルから写真を撮影することができると紹介していました。
インターネットをしながら動画を再生するといった使い方もできるし、ケース側のディスプレイ表示をスマートフォン側に移動することもできるので、全体的に表示できなくても便利に使いこなせるでしょう。
ケース側ディスプレイの電源供給ですが、スマートフォン本体とケースについている接続コネクタから供給されるようになっています。イメージとしてはiPad Proのスマートコネクタといった感じですね。
スマートフォン本体からケース側のディスプレイに電源が供給されるということで、ケース側と本体の充電が別れていないので管理しやすいといえるでしょう。いざ使いたい時にケース側のバッテリーがなく、デュアルスクリーンで利用できないという事態にはならないので安心しました。
LGのV50 ThinQのケースでデュアルスクリーンにするという発想は、デュアルスクリーンや折りたたみスマートフォンの開発を諦めていたスマートフォンメーカーに「これならできる」と希望を持たせる仕様といえるのではないでしょうか。ケース側にディスプレイを搭載する方法なら、折りたたみスマートフォンのような20万円を超える高額なスマートフォンにならないでしょう。
国内での取扱や発売時期などは一切不明ですが、早くお目にかかりたいものですね。
source:engadget
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