ここ近年、スマートフォンを開発しているメーカーが新世代スマートフォンとして開発を進めていた折りたたみ式スマートフォンを、サムスンが世界で初めて製品として2019年4月26日よりグローバル市場において発売することを発表しました。
ディスプレイ下に内蔵された指紋認証も実現化し、ついにディスプレイが折り曲がる折りたたみ式スマートフォンまで登場し、次々と夢がかなってきています。今回、新世代の扉を開けることに成功したサムスンGalaxy Foldは、一体どのようなスマートフォンなのでしょうか。
気になる価格やスペックなどをチェックして、購入すべきスマートフォンなのかをチェックしていきましょう。
世界初折りたたみ式スマートフォンはちょっと変わった方法で、スマートフォンとタブレットの2つを同居させることに成功しました。
その変わった方法とはスマートフォン用の4.6インチとタブレット用の7.3インチのディスプレイを、折りたたんだ状態では外側にスマートフォン用のディスプレイを、折りたたまれた内側にはタブレット用のディスプレイを配置したのです。
スマートフォンスタイル
タブレットスタイル
スマートフォンのような状態のときに使用するディスプレイと、タブレットのように大画面にしたときのディスプレイは、同じものを利用する折りたたみ式スマートフォンが2019年に開催されたCESで公開されていました。Galaxy Foldはその方式とは別な方法で、折りたたみ式スマートフォンを実現したのです。
このスマートフォンに十分な稼働時間を与えるために、4,380mAhの大容量バッテリーを搭載、さらに充電もしやすいようにワイヤレス充電方式にも対応しています。
2018年から2019年は、スマートフォンに搭載されたカメラレンズ数を増やす傾向にあり、すでにHUAWEIからはトリプルレンズ仕様のスマートフォンが発売されています。また著名なアナリストのミン・チー・クオ氏によると、次期iPhoneでもトリプルレンズを搭載したモデルが登場するだろうと予測しています。
発表されたGalaxy Foldもメインカメラにはトリプルレンズ、フロントカメラはスマートフォンスタイルならシングルレンズ、タブレットスタイルならデュアルレンズという仕様になっています。
スタイルに合わせて利用できるカメラ数も切り替わるのは、よく考えられた仕様になっているといえるでしょう。
Galaxy Foldのスペックや国内で取り扱う携帯電話会社などの詳細情報については、本記事執筆時点(2月下旬)には残念ながら掲載されていませんでした。ですがわかっていることはRAMが12GB、ROMが512GB、あと前述したバッテリー搭載容量や充電方式にワイヤレス方式が採用されているなど、部分的になってしまいます。
「気になる人」や「絶対購入するぞ」という人は、サムスンの公式サイトをチェックするようにしましょう。
Galaxy Foldが達成したもう一つの世界初は、販売価格が20万円を超えるというものです。
2018年に発売されたiPhone XS/XS Maxも、内蔵ストレージが512GBと大容量のモデルになれば価格は約17万円となっています。
そのため多くのユーザは最新モデルへの買い替えを諦め、旧モデルのiPhone8やiPhone7、またはiPhone Xなどを購入しています。そしてついにAppleは2018年10〜12月度の売上高を下方修正するまでにいたりました。
さらに高額なスマートフォンを購入し辛い状況に追い込む政府の作ったガイドライン。購入したスマートフォンによる毎月の本体代割引廃止や、48回払いの禁止など、消費者にとって高額なスマートフォンを購入するための敷居がどんどん高くなっています。
その中で斬新なGalaxy Foldは、どのような販売戦略を立てて市場で戦っていくのでしょうか。すでにMNPなどのキャッシュバックキャンペーンや、実質0円での販売も禁止されているなか、携帯電話会社もあまり高額なモデルは取り扱わなくなってしまうのではないでしょうか。
先行きに大きな暗雲が立ち込めるスマートフォン業界で、20万円を超えるスマートフォンはどのくらい売れるのか、スペックも気になるところですが市場の動向もちょっと気になりますね。
Source:k-tai.watch
Source:galaxymobile
Source:iphone-mania
Photo:galaxymobile
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