2月9日、愛知県はKDDI等と共に、次世代通信規格5Gの実験無線局を使用した2台の無人自動運転車両を同時に遠隔操作する実験を、一宮市の公道を試用して行いました。
実験では、2台の実験車両に、一方は4G対応車、もう一方は5G対応車とし、2台を同時に走らせ車内に搭載したカメラから伝送される映像で監視を行い、4G対応車は約1kmを28km/hで、5G対応車は約200mを30km/hで別ルートを走行しました。
基本的な走行は自動運転が担当、障害物を発見し自動停止する際に、障害物を回避して走行を継続する操作を、オペレーターが遠隔で操作しました。
実験が行われたのは、一宮市の住宅街のKDDI名古屋ネットワークセンター周辺の公道で、ごく一般的な片道一車線の対面通行の道路で、場所によっては道幅が狭く自動運転車には難しい環境でしたが、実験は成功だったと言います。
従来は安全性を考慮し、15km/hの低速走行での実験でしたが、今回の実験は、30km/hでの走行実験の認可が得られ他と言います。
理論的には40km/hでの走行も可能とのことですが、安全マージンを加味してあえて30km/hでの実験に留めたとのことです。
実験に参加した大村秀章愛知県知事は、試乗後に「加速も滑らかで、非常にスムーズだった。実用化にまた一歩近づいたと実感した」と語りました。
ちなみに、今回の実験車両はトヨタ自動車のエスティマを使用していますが、auの実験無線局を使用する以上、KDDIの大株主であるトヨタ車を使うのは当然かもしれませんし、車体のカラーリングは、Super GTに参戦する「au TOM’s」のカラーリングになっていた事に注目です。
未来の通信を担う重大な実験を担当する車両ですが、ちょっとした遊び心も感じられて微笑ましく感じました。
source:k-tai.watch
Photo:k-tai.watch
Photo:k-tai.watch
Photo:tomsracing