目次
- BIGLOBEモバイルとは
- BIGLOBEモバイルの申込み方法と手順
- BIGLOBEモバイルの料金プラン
- BIGLOBEモバイルの通信速度
- BIGLOBEモバイルのメリットとデメリット
- BIGLOBEモバイルのオプション料金
- BIGLOBEモバイルの端末ラインナップ
- BIGLOBEモバイルの各種手数料
- BIGLOBEモバイルの利用開始の手順
BIGLOBEモバイルの母体は、日本電気(NEC)が運営するインターネットサービスプロバイダー「mesh」と、パソコン通信サービスである「PC-VAN」、コンテンツ配信サービスである「Cyber Plaza」を統合して「BIGLOBE」です。
BIGLOBEとは、「BIG」(大きい)と「GLOBE」(地球)を合わせた造語で、由来は「大きな地球」、シンボルマークは「水の惑星」(びっぷる)です。びっぷるは、性別は不詳ですが、誕生日は7月3日だと分かっています。
7月3日は、NECのBIGLOBE事業本部が分離独立し、NECビッグローブ株式会社となった日で、びっぷるの誕生日は、ビッグローブが1事業部から独立して別会社として誕生した日でもあります(2006年7月3日)。
その後、2012年2月1日には、NTTドコモのFOMAハイスピード網を使用した高速モバイル接続サービス「BIGLOBE 3G」を開始し、MVNOとなりました。
同年8月1日からは、NTTドコモのXi(クロッシー)網を使った4GLTEモバイル接続サービス「BIGLOBE LTE」を開始、翌年2月には、3GサービスとLTEサービスを統合して「BIGLOBE LTE・3G」となりました。
2014年4月1日にはNECグループを離脱し、社名からNECが取れ「ビッグローブ株式会社」となり、同年7月1日、従来のデータ通信に加えて、音声通話サービスを開始しました。
2014年年末に、KDDIによる買収の発表があり、翌年1月31日をもって、KDDIの完全子会社となりましたが、それまでNTTドコモ回線のサービスが主体だっただけに、ライバルKDDIによる買収は非常な驚きをもって迎えられました。
それまでにも、KDDIグループのUQコミュニケーションズのWiFiや、「BIGLOBE UQmobile」というUQmobile回線の販売などを行っており、KDDIとの距離が近い事は知っていましたが、まさか、完全子会社になってしまうとは予想していた人はあまり多くなかったかもしれません。
その後、au回線サービスを追加し、マルチ・キャリアとなり、auのSIMロックiPhoneを販売する等、ドコモ回線サービスも維持していながらも、軸足を徐々にKDDIに移しつつ現在に至ります。
2016年には、現在も人気のオプションサービスである「エンタメフリー」をリリース、さらに大容量ユースに対応して、2017年2月には「20GB」「30GB」プランを新設しています。
国内には、BIGLOBEの他にも、大手インターネット・プロバイダーがMVNOサービスを展開している事例は少なくありませんが、BIGLOBEほど大きな変遷を遂げた事業者も他に例がないように思います。
平成30年の第3四半期(2018年12月)の契約数によるMVNOシェアでは、BIGLOBEモバイルは5位につけており、大手と言えるでしょう。
ただし、このデータにはY!mobileとUQmobileは含まれていません。
BIGLOBEモバイルは、NTTドコモ、auの2種類の通信回線を使ったMVNOサービスを提供しています。
ドコモ回線では、4GLTE(Xi)と、3G通信(FOMA)を、au回線では、4GLTE回線サービスを提供し、3Gサービスの提供はありません。
通信速度の表示は、ベストエフォート方式での記載で、理論上で最速の場合の速度で、実際にはこんな速度は出ません(通信速度については後述します)。
BIGLOBEモバイルを利用するためには、申込みを行い、BIGLOBEモバイルの審査を経て、SIMカードやスマホ端末を受け取る必要があります。
BIGLOBEモバイルに申込む際に、事前に準備しておくべき事が4つあります。
この4つの事前準備を怠ると、手続きが完了できない、あるいは通信会社から契約を拒否される等の可能性がありますので、新規契約でも、MNPを利用した乗換えの場合でも、事前準備をしっかり行うことをお勧めします。
最も影響を受けるのが「MNP」です。
MNPでの乗換えの場合、「MNP予約番号」を取得しますが、この番号には15日間の有効期限があり、その有効期限を超過すると無効になってしまう上、乗換え先の通信会社では手続きに必要な日数を1週間~10日間と見ているため、MNP予約番号を取得してから、申込みを完了するまでの猶予は4~5日しかないのです。
もし万が一、何らかの不備があって日数を無駄にすると、有効期限切れになってしまう可能性が高まります。 有効期限切れになった場合でも、MNP予約番号取得からやり直す事は可能ですが、その分、日数が余計にかかってしまう事で、更新月が終わってしまう等の不都合が起こる可能性もあります。
事前準備をしっかり行っておく事で、やり直しや、期限切れのリスクを回避する事ができるのです。
音声通話SIMを契約する場合には所定の「本人確認書類」が必要ですが、書類に記載されている内容と現在の状況が一致している事が非常に重要です。
氏名はもちろん、住所は現在居住している住所が記載されていなければなりません。
「違っていても転送を依頼しておけば大丈夫」「省略してもいつも宅配は届くから」と安易に考えていませんか?
通信会社への申込みは、「契約」ですので、単に宅配が届けば良いというものではありませんし、そもそも通信会社は届け出の住所が正しいかを確認するために、「転送不可」で発送しますので、宅配業者に転送依頼していても転送されず、荷物は通信会社へ戻ってしまいます。
運転免許証・パスポートなどに記載の氏名・住所が現在のものと一致しているかを確認してください。
BIGLOBEモバイルの料金支払いは、原則、本人名義のクレジットカードでの決済となります。
■家族を支払者にしたい場合
回線名義は本人で、料金支払者を世帯主などの家族にしたい場合に、方法は2つあります。
1つ目は、支払者のクレジットカードで、BIGLONBEモバイル契約者の家族カードを発行する方法です。 この方法は、配偶者や子供などの名義のクレジットカードを発行し、請求の支払いを本来のクレジットカード契約者にする事ができますが、申込み~発行までに2週間~1か月ほどかかりるため、早めの準備が必要です。
2つめの方法は、一部のクレジットカードでは、契約者と異なる請求先を設定する事が可能で、これを利用します。BIGLOBEモバイル契約者本人のクレジットカードを使用し、請求先を世帯主等にしておく方法です。 例えば、セゾンカードは、同姓の配偶者・親子に限って家族の口座からの引き落としが可能です。
いずれにしても、カード発行や、請求先変更に時間がかかりますので、準備は早めに開始すべきです。
大手キャリアから格安通信会社に乗り換えた場合、それまで使用していたキャリアメール(※)は使えなくなります。
※キャリアメール:@docomo.ne.jpや@ezweb.ne.jp、@softbank.ne.jpなどの大手キャリアが発行するメールアドレスの事
多くの場合、Googleの「G-mail」や、Yahoo!の「Yahoo!メール」等を利用しますので、早めにアカウントを取得してメールアドレスを使えるようにしておきましょう。
WiFi環境は、契約成立後、SIMをスマホに刺して初期設定を行う必要がありますが、その際の通信手段となります。自宅にWiFi環境があれば問題ありませんが、公衆WiFiでも、他スマホのテザリングでも大丈夫なので、何らかの通信方法を予め準備しておきましょう。
2つめの方法は、一部のクレジットカードでは、契約者と異なる請求先を設定する事が可能で、これを利用します。BIGLOBEモバイル契約者本人のクレジットカードを使用し、請求先を世帯主等にしておく方法です。 例えば、セゾンカードは、同姓の配偶者・親子に限って家族の口座からの引き落としが可能です。
いずれにしても、カード発行や、請求先変更に時間がかかりますので、準備は早めに開始すべきです。
上記の3つの事前準備を終えてから「MNP予約番号」を取得します。
MNP予約番号には15日間の有効期限がある上、さらに、転入先の通信会社に申込む際には、10日以上の有効期限残を求められますので、準備を終えない内に取得してしまうと、有効期限が切れてしまう場合があります。
有効期限が切れた場合には、それまで行っていた手続きはすべてクリアとなり、MNP予約番号の取得からやり直すことができます。その場合、元の通信会社の通信が継続していますので、電話・通信はそれまで通り可能です。
ただ、手続きを最初からやり直す事で、更新月を過ぎてしまった場合には、新たな「2年縛り」の開始後にMNPを実行した事となり、解約金が課されてしまいますので、注意が必要です。
以上、BIGLOBEモバイルへの申込みの前には、4つの事前準備を早め早めに実施するようにしてください。
BIGLOBEモバイルの申込みは、端末購入の有無(購入しない場合はSIMのみ)の区別から開始します。
「端末購入あり」の場合には、購入可能な端末の一覧が現れます。
iPhone購入を鬼謀の場合には、プランが異なるため、別ページへ遷移し、「スマホまる得プラン」での契約となります。iPhone購入の場合には、通常プランでの契約はできません。
端末のボディカラーを選択、端末保証「BIGLOGBEあんしんサービス」の要・不要を選びます。
回線タイプ(ドコモ/au回線)・SIM種別(通話機能・SMS機能の有無)・契約形態(新規・MNP転入)を選択し、月間のデータ容量を指定します。
ドコモ回線の場合、音声通話機能付きSIMと、データ通信専用SIMを指定しますが、データSIMは「SMS付」と「SMSなし」が選べます。au回線の場合には、音声SIMとSMS付データSIMが選べ、SMSなしのデータSIMはありません。
電話番号を引き継ぐ場合には「他社からのお乗り換え(MNP)」を選択、新たに電話番号を取得する場合には「新規契約」を選択します。データSIMでの申し込みの場合には、この選択肢はありません。
MNP転入の場合、データ容量は現在までの通信会社で実際に消費していた容量を目安に選択すれば大丈夫でしょう。新規契約の場合には、とりあえず使って見なければ分からないので、多めなら6GBを、少な目なら3GBを選んでおく事をお勧めします。
データ容量は、契約成立後に月1回、翌月以降の容量を変更可能ですので、ここで厳密に選ぶ必要はありません。
通話オプションと、エンタメフリー・オプションを選択します。
通話オプションは、2種類のかけ放題(3分or10分)・2種類の通話パック(60分or90分)から選択可能ですが、いずれも選ばない「つけない」も選択可能です。
「つけない」場合は、「BIGLOBEでんわ」(月額無料)で半額10円/30秒で通話する事が可能です。 10円/30秒で換算した場合、600円のオプションが特になるためには月間でトータル30分以上の通話が必要です。月に30分通話(発信)しない場合には、「BIGLOBEでんわ」のみを使用した方がお得です。
エンタメフリー・オプション(後述)は、YOUTUBE等の対象コンテンツを利用する際の「通信料」を定額化するサービスです。入会費や月の利用料金を無料化するサービスではありません。
この事例では、先の「SIM種別」で音声SIMを選んでいますので、費用は480円/月と表示されていますが、「データSIM」「SMS付データSIM」を選んだ場合には、980円/月と表示されます。
選択の目安は、YOUTUBEを標準的な480Pで視聴した場合、1時間の消費データ量を600MB、通信料を1GB=300円で換算すると、月間2.8時間視聴が分岐点となります。
ここまでで注文内容の入力は終了です。
次に、登録情報の入力へ進みますが、この時点で「お申込みに関する注意事項」への同意が必要です。注意事項を最後までよく読み、「お申し込みに関する注意事項を確認しました」にチェックを入れます。
このチェックを入れないと先へは進めません。また、ここでチェックを入れると、注意事項に確認・同意した事になりますので、内容は必ず読んでください。
BIGLOBE IDを取得済みの場合には、登録情報が反映されるので、項目ごとの入力を省略できます。
氏名等の入力の前に、注文内容の確認画面が出ますので間違いがないか確認します。月間の支払額も表示されますので、予算と見合っているかを確認し、月額費用が多すぎる場合はオプションの削除などを行います。
MNPでの乗換えの場合には、対象となる電話番号と、MNP予約番号の記載を行います。ここにMNP予約番号の記載項が表示されない場合は、契約形態の指定の際に「新規契約」を選択している可能性が高いので戻って確認してください。
氏名・生年月日・性別・現住所等を「本人確認書類」と同じ内容で記載します。
氏名をはじめ、各項目は後で提出する「本人確認書類」と相違がある場合は契約を拒否される可能性がありますので、正しく記載することが大切です。
住所は、マンション名などまで省略せずに正確に記載します。もし、ここに記載の住所が現住所でない場合、SIや端末を受け取れない可能性がありますので、充分に注意が必要です(「転送不可」で発送されるため、宅配業者に転送依頼をしてもここに記載の住所以外には届きません)。
最後に、料金決済用のクレジットカード、メールアドレスを登録して登録情報の入力は完了となります。
利用者が未成年者の確認が必要です。 BIGLONBEモバイルは、6歳以上の未成年者でも音声通話サービスを利用可能ですが、本人との契約はできませんので、家族の成人が契約し、シェアSIMの追加オプションの利用者として家族会員登録を行う必要があります(未成年者名義で家族会員登録が可能です)。
申込完了後、BIGLOBEカスタマーサポートから「BIGLOBEモバイルお申し込みのお知らせ」が届きます。 このメールを受信する事で、申し込みが正常に受け付けられた事が確認できます。このお知らせのメールを受信できない場合には、何らかの問題がある可能性がありますので、サポートへの問い合わせをお勧めします。
データSIMの申込みはこの時点で申込み完了となりますが、音声通話SIMの申込みの場合には、「本人確認書類」の提出(アップロード)を以って、申込みの完了となります。所定の本人確認書類を提出してください。
申込内容や、本人確認書類に問題がなく、契約が成立した場合には、注文内容に応じたSIMやスマホ端末が発送され、その旨を知らせるメールを受信します。
筆者の場合には、申込みの翌日の発送で、さらに翌日に自宅に届き、申込みから3日間で利用開始となりました。
BIGLOBEモバイルは、NTTドコモ回線とau回線のMVNOサービスを提供するマルチ・キャリアで、料金は両回線共通で、回線による料金の差はありません。
ドコモ回線にはSMS付・SMSなしの2種類のデータSIMが用意されており、各々のデータSIM料金に+580円・+700円で音声通話機能を付加できます(音声通話SIM)。
au回線は、スタンダードでSMS機能が搭載されているため、SMS機能なしのデータSIMは提供がありません。SMS付データSIMに+580円で音声通話機能を付加できます(音声通話SIM )。
プラン料金は、小容量~中容量ではごく標準的な設定で、MVNOの中では特別安いという訳ではありませんが、大容量プラン「20GB」「30GB」では、他社と比べると若干割高な設定となっています。
mineo | OCNモバイルONE | 楽天モバイル | BIGLOBE | |
---|---|---|---|---|
20GB | 4,590円 | 4,850円 | 4,750円 | 5,200円 |
30GB | 6,510円 | 6,750円 | 6,150円 | 7,450円 |
また、データ容量を使い切った際の「追加購入」についても、100MBごと300円は割高です。
mineo | OCNモバイルONE | LINEモバイル | BIGLOBE | |
---|---|---|---|---|
100MB | 150円 | - | - | 300円 |
0.5GB | - | 540円 | 500円 | - |
1GB | - | - | 1,000円 | - |
100MB換算 | 150円 | 105円 | 97.7円 | 300円 |
こちらは、MVNO各社のデータ容量追加購入額と、100MB当たりに換算した金額です。
BIGLIBEモバイルは、NTTドコモ回線と、au回線の2種類の通信回線を使った格安通信サービスを提供する 「マルチ・キャリア」です。
マルチ・キャリアである事の意味は、もちろん、通常の1種類の回線サービスしか提供していない通信会社よりも、回線の選択肢が広いという点もメリットですが、それだけではなく、BIGLIBEモバイル内での通信回線の変更が可能な事や、ユーザーが使用中の端末を「SIMロック解除」不要でそのまま利用できる可能性が広い等のメリットも重視される傾向にあるため、BIGLOBEモバイルだけでなく、マルチ・キャリア化する格安通信会社各社が多くなっています。
以下は、他社販売のiPhoneを「SIMロック解除」せずに利用可能かどうかの一覧表です。
回線種別 | ドコモ回線Dタイプ | au回線Aタイプ | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
端末 | ドコモ版 | au版 | Softbank版 | ドコモ版 | au版 | Softbank版 | |
iPhone 5s | 〇 | × | × | × | 〇 | × | |
iPhone6/6Plus | 〇 | × | × | × | 〇 | × | |
iPhone6s/6sPlus | 〇 | △ | △ | △ | △ | △ | |
iPhoneSE | 〇 | △ | △ | △ | △ | △ | |
iPhone7/7Plus | 〇 | △ | △ | △ | △ | △ | |
iPhone8/8Plus | 〇 | △ | △ | △ | 〇 | △ | |
iPhone X | 〇 | △ | △ | △ | 〇 | △ | |
iPhone XS/XS MAX | 〇 | △ | △ | △ | 〇 | △ | |
iPhone XR | 〇 | △ | △ | △ | 〇 | △ | |
〇:SIMロック解除不要で利用可、△:SIMロック解除で利用可、×:SIMロック解除・利用不可 |
ドコモ回線のみの取扱いであれば、利用可能なiPhoneはSIMフリー版・ドコモ版とSIMロック解除が可能なiPhoneのみですが、au回線を取扱う事で、au版iPhoneも利用可能になります。
この受け入れ間口の広さが、マルチ・キャリアのメリットです。
BIGLOBEモバイルが提供する「シェアSIM」は、プランの容量を複数のSIMに分け合えるサービスです。
分け合える容量は3GB以上のプランからで、家族でシェアしたり、一人でスマホとパブレットと使い分ける等、様々な形で、複数の端末でデータ容量をシェアする事ができます。
通信回線は、ドコモ回線・au回線いずれでも選択でき、シェア可能なSIMは最大4枚までとなっていますが、シェア1グループ内に、ドコモ回線・au回線が混在可能です。
なお、スマホは、シェアしているSIMごとに購入することができます。
SIMカード追加手数料 | SIMカード準備料 |
---|---|
3,000円 | 394円 |
シェアSIMカード(音声) | シェアSIMカード(SMS) | シェアSIMカード(データ) |
---|---|---|
900円/月 | 320円/月 | 200円/月 |
シェアSIMを利用するには、初期費用3,394円に加え、データ・SMS付データ・音声通話の各SIMによって月額の利用料金が異なります。
注)シェアSIMであっても、音声通話機能付きの場合には「最低利用期間」があり、サービス開始の翌月から12か月間のSIMの解除(廃止)には、8,000円の契約解除料が必要です。
BIGLOBEモバイルのプラン料金の内訳を見てみると、他社にはない「ベーシックコース」200円が含まれる旨の記述がありますが、この「ベーシックコース」というのは何なのか解説致します。
BIGLOBEは、冒頭にも書いたように元々はPC向けのインターネット事業を展開する企業で、現在でも、BIGLOBEはインターネット・プロバイダーの大手として活動しており、この「ベーシックコース」というのはBIGLOBEのサービス(例えばメールアドレスの発行など)を利用するための料金です。
MVNO他社のプラン料金と比較しても、特に割高という事はなく、他社同等の料金の内訳としてBIGLOBEで分けているだけで、ユーザーは特に気にする必要はありません。
「メールアドレスは不要なのでベーシックコースを契約しない」と言った事ができないので、あえて「ベーシックコース」と表記する必要はないと思うのですが、BIGLOBEモバイルの伝統的な料金制度です。
以前は、契約時には同時契約なのに、解約時は別々に解約する必要があり、トラブルの元でしたが、現在は、BIGLOBEモバイル解約時に、同時に「ベーシックコース」も解約できるようになっています。
BIGLOBEモバイルは、音声通話SIMの場合に限り「最低利用期間」を設けています。
BIGLOBEモバイルの「最低利用期間」は、契約月(利用開始日の月)の翌月を1か月目として、12か月目の月末までを指します。
契約月が初月ではないので、注意が必要です。初月のプラン料金は無料です。
最低利用期間内に解約・MNP転出を行った場合には、8,000円(税別)の音声通話サービス契約解除料(いわゆる解約金)が発生します。
※iPhone購入時の「スマホまる得プラン」には、この「最低利用期間」は適用されません。
通話料 | |
---|---|
国内通話料 | 20円/30秒 |
海外通話料 | 国・地域によりことなります |
BIGLOBEでんわ | |
---|---|
国内通話料 | 9円/30秒 |
海外通話料 | 20円(不課税)/30秒 |
SMS送信料 | ||
---|---|---|
タイプD | タイプA | |
国内宛て | 3~30円/回 | |
海外宛て | 50~500円(不課税)/回 | 100円(不課税)/回 |
BIGLOBEモバイルの通話料金は基本20円/30秒ですが、通話料金が安い回線を経由する事で通話料金を安くする「BIGLOBEでんわ」を無料で利用でき、利用時の通話料金は9円830秒です。
SMS送信料は、1回あたりの料金となっており、国内宛は3円~30円/1回あたりとなっています。
BIGLOBEモバイル、タイプDの通信速度を実際に計測してみました。
MVNOの通信速度としてはまずまずと言えます。
赤枠時の計測では、最も混雑し速度低下が激しい昼12時台が3回、夕方18時台が1回、実用速度下限の目安と言われる1Mbpsを割込んでいますが、他は、概ね2~3Mbps以上の速度を維持できていますし、昼12時台でも8Mbpsを記録した事もありました。
混雑時の速度低下はMVNOの宿命とも言え、サブブランド系以外では程度の差こそあれ、どのMVNOでも起こる事ですが、他の時間帯が快適な速度を維持できていますので、充分合格点と言えそうです。
ただ、問題は「通信の最適化」でした。
こちらは、画像データを送受信し、発信時の画像ファイルと受信時のファイルの大きさを比較する事で、通信の最適化が行われたかどうかと確認できるWEB「horobi.com」ですが、BIGLOBEモバイルの場合、今回確認した全てで「通信の最適化」が行われていました。
画像の最上段を確認して頂きたいのですが、ここでは、最も混雑する昼12時台と、比較的混雑が緩和される22時台の事例を掲載していますが、いずれも「通信の最適化」が行われています。
ただし、BIGLOBEモバイルは、利用者に事前に「通信の最適化」を実施する旨の告知を行っており、加えて、最適化を望まないユーザーに対しては、回避する方法を明示しています。
このため、利用者の通信が最適化されたとしても、事前に了解した上で契約し、回避策を利用しないのは、ユーザーの意思で最適化を認めている、受け入れているという事になります。
通信最適化に関する解説と、BIGLOBEモバイルが提供する「回避方法」はデメリットの項で後述します。
時期が異なるので参考程度に見て頂きたいのですが、Aタイプも過去に計測したことがありました。
だいたいタイプDと似たような記録になっていますが、若干、Aタイプの方がDタイプよりも速め?といった印象で、昼12時台でも1Mbpsを割込まない計測が複数回ありました。
タイプDとタイプAが明確に異なるのは「上り速度」です。
タイプDでは、2.66Mbps~7.93Mbpsまで幅があるのに対して、タイプAでは、ほとんどが5~7Mbpsに集中しており、常に安定した通信が行われている事がわかります。
時期が異なるので参考程度に見て頂きたいのですが、Aタイプも過去に計測したことがありました。
速度低下が起こりやすいMVNOにあっては、速い方だと言えますし、安定している方だとも言えると思います。
大手キャリアやサブブランンド系の格安通信サービスと比較してしまうと物足りたいと感じるかもしれませんが、必ずピーク時間帯には速度は低下しますので、この速度でNGであればMVNOは利用しない事をお勧めします。
ちなみに、こちらは「イオンモバイル」の通信速度計測値ですが、1回を除いて、全て1Mbps前後の速度しか出ていません(低速モードや速度制限時の計測値ではありません。4GLTEでの計測値です)。
BIGLOBEモバイルの速度が決して遅くはない事を分かって頂くために、あくまでも比較としてご覧頂ければと思います。
実際にBIGLOBEモバイルを使用してみて筆者が感じたメリット・デメリットについて解説します。
BIGLIBEモバイルは、NTTドコモ・auの2種類の回線サービスを提供するマルチ・キャリアです。
マルチ・キャリアである事のメリットは、単に回線の選択肢が2種類あるというだけでなく、手持ちのスマホ端末を「SIMロック解除」する事なく利用できる可能性が広いという点や、他社へ乗り換えなくても、ドコモ回線⇔au回線で回線の変更が可能である点も大きなメリットとなります。
つまり、利用場所の電波状況や、使用中のスマホ端末等によって、好きな回線サービスを選べる上、転居などで電波状況が変わる等の場合には、回線を跨いだプラン変更も可能です。
ドコモ回線とau回線を跨いで回線変更(タイプ変更)が可能ですが、契約種別の変更はできません。つまり、ドコモ回線とau回線を変更できても、通話SIMとデータSIMを変更する事はできないという事になります。
ただし、データSIMのSMSの有無については変更可能で、SMSなし(D)→SMSあり(D/A)、SMSあり(D/A)→SMSあり(D/A)・SMSなし(D)の変更が可能です。
その際、1回の変更につき、「SIMカードタイプ変更手数料」3,000円(税別)と「SIMカード準備料」394円(税別)がかかります。
「エンタメフリー・オプション」は、動画・音楽等、エンターテイメント系のコンテンツに特化したカウントフリーサービスですが、数ある格安通信会社の中から「BIGLOBEモバイル」を選ぶ、大きな理由となり得る大きなメリットです。
「エンタメフリー・オプション」は、通話SIM:月額980円・データSIM:月額980円で利用できますが、エンタメ系コンテンツの利用には多くのデータ量が必要です。
毎日、好きな時にYOUTUBEで動画を視聴したい、映画をよく見るというユーザーには最適のオプションサービスです。
多くの他社MVNOが、通話オプションに「10分かけ放題」しか提供していない中、BIGLIBEモバイルでは、かけ放題2種類、通話パック2種類を併せて合計4種類の通話オプションを用意しています。
有料通話オプションを利用せず、半額通話サービス「BIGLIBEでんわ」だけを使用するパターンと合わせて、
5種類の通話パターンから選択できるのは他社にはあまり見られないBIGLIBEモバイルの長所です。
ユーザーの電話の利用状況に応じて、最適な通話オプションを選択する事ができます。
BIGLOBEモバイルは、auと同じKDDIグループとなった事で、au版iPhoneを販売することができるようになりました。
ラインナップにiPhoneがあるとないとでは、日本でのiPhone人気を考えると非常に大きな違いです。
au版iPhoneは、auのSIMロックがかけられていますが、販売されている端末は、解除ルールに則って「SIMロック解除」が可能です。
BIGLOBEモバイルは、端末の一括払い購入ができず、全て24回分割購入になりますので、必然的に、SIMロック解除は、購入後100日経過後となります。
2019年3月現在のBIGLOBEモバイルのiPhoneラインナップは、iPhone 7一機種となっており、ストレージの違いによって32GB/128GBの2種類を購入する事ができます。
「スマホまる得プラン」は、音声通話SIMに「10分かけ放題」をセットしたパック料金プランで、BIGLOBEモバイルでiPhoneを購入する際には、このプラン以外をセットする事はできません。
「スマホまる得プラン」は、KDDIグループに入る前のBIGLOBEモバイルにはなかった「2年縛り」プランで、iPhoneの価格が高額である事から、ユーザーが2年間支払うプラン料金を原資に、iPhoneを割安に購入できるようにしたプランです。
BIGLOBEモバイル | UQmobile | |
名称 | スマホまる得プラン | おしゃべりプラン |
セット | 音声通話+10分かけ放題 | 音声通話+5分かけ放題 |
プランS | 3,480円/3GB (初年-1,000円) | 2,980円/3GB (初年-1,000円) |
プランM | 3,980円/6GB (初年-1,000円) | 3,980円/9GB (初年-1,000円) |
プランL | 5,980円/12GB (初年-1,750円) | 5,980円/21GB (初年-1,000円) |
プラン2L | 7,480円/20GB (初年-1,450円) | - |
プラン3L | 8,980円/30GB (初年-700円) | - |
こちらは、スマホまる得プランを、UQmobileの「おしゃべりプラン」と比較したものですが、料金は若干UQmobileの方が安いですが、BIGLOBEモバイルは、かけ放題が10分となり、「20GB/30GB」の大容量プランを提供しており、いずれが勝っているとは一概に言えません。
しかし現状、iPhoneを常時ラインナップしているのは、サブブランド・大手キャリアグループMVNOのみですので、2年縛りとのセットでなければ格安通信会社でiPhoneを購入できない状況にあります。
スマホまる得プランは「iPhoneを安く購入できる」という点でメリットですが、2年縛りを受けるという意味ではデメリットである側面も併せ持っています。
BIGLOBEモバイルでは、一括支払いによるスマートフォン購入ができず、必ず、24回分割購入となります。
24回分割支払いで購入するユーザーが多いようですので、実質的にはデメリットになりにくいかもしれませんが、本来あるべき方法がないという意味では、やはりデメリットではないかと思います。
BIGLOBEモバイルの最少容量プランは、通常プランでも、スマホまる得プランでも3GBです。
小容量派のユーザーの利用が多い1GBプランを用意していないのは、自社都合と言えます。
というのも、通信会社がプラン容量を細かく刻まないのは、500MB・1GB・2GBの容量で足りるユーザーも、すべて3GBプランの料金を支払わなければなりませんので、通信会社としては回線の利用がないのに3GB分の収益が得られる事になります。
ユーザー側から見てみると、使っていない容量分の料金を余計に支払っている事となりますので、これは明らかに通信会社の都合によるデメリットです。
BIGLOBEモバイルでは、高速⇔低速を切り替えて利用できる「低速モード」の提供がありません。
他社で提供している「低速モード」「節約モード」では、通信速度を最大200kbpsに抑制したデータ通信を無料無制限で利用する事が出来、有料データ容量の節約に効果があると人気です。
メール送受信やSNSトークなどでは、高速データ通信でなくても不自由なく利用する事ができますので、利用者が自らの意思で、高速⇔低速を切り替えて利用する機能を備えて欲しいところです。
BIGLOBEモバイルでは、通信混雑時に「通信の最適化」を実施しています。
「通信の最適化」とは、通信の混雑を緩和する目的で、通信内容を非可逆的に圧縮する事でデータ量を小さくし、通信帯域に余裕を持たせる仕組みです。
「通信の最適化」が行われると、ユーザーが送信した画像などのデータが勝手に圧縮され、劣化した状態で相手に届きますが、一旦圧縮した画像ファイルは元に戻すことができません(非可逆的な圧縮)。
「通信の最適化」は、データ送信者=ユーザーの意思に依らない事から、「通信の秘密」を侵害するのではないか、あるいは、著作権法における「同一性保持権」の侵害にあたるのではないか等の問題点が指摘されています。
ただ、最適化を行った画像を見ても、人間の目ではその違いは分からない程度となっており、見た目で分からないなら問題ないのではないかという意見もあります。
BIGLOBEモバイルでは、「通信の最適化」を実施していますが、望まないユーザー向けに回避する方法を提示しています(APN設定を変更することで、最適化を回避できます)。
通信最適化の詳細はこちら:▶【お知らせ】BIGLOBEモバイルにおける通信の最適化について:BIGLOBE会員サポート
これまで、筆者はBIGLOBEモバイルには、あまり良い印象を持っていませんでした。
実は、筆者が最初に大手キャリアから格安通信サービスに乗り換えたのは2014年でしたが、その乗換え先が「BIGLOBE SIM」(当時の名称)だったのです。
その当時の「BIGLOBE SIM」は、非常に遅い通信速度を1年以上も放置するような「やる気」のない通信会社で、筆者は最低利用期間の終了を、首を長くして待ってようやくmineoに乗り換えた経緯があります。
さらに、解約の際にも問題があって、本記事でも触れた「ベーシックコース」の解約手続きをSIMの解約とは別途に行わなければならず、しかも、月末25日過ぎの手続きは翌月解約となるルールに気づかなかった筆者は、ベーシックコース料金を2か月分余計に取られてしまいました。
そんな嫌な思い出のあるBIGLOBEモバイルを今回試してみた訳ですが、実際に利用した際に感じたのは「ごく普通の一般的なSIMだな」という印象でした。
特に何かに秀でていて他社より断然優位に立っている部分もない代わりに、ある部分では特別劣っていて、他社を利用するよりも不利になることもなく、よく言えば「バランスの取れた平均点高めのSIM」ですが、悪く言うと「特徴に欠け何かに秀でたところがない面白味のないSIM」となります。
ただ補足しておきますが、平均点高めのSIMであり続ける事は簡単ではありませんので、BIGLOBEモバイルのSIMを使っておけば大きな間違いはない…とも言えるわけです。
ちなみに現在は、SIM解約時にベーシックコースも同時解約される仕組みに変わっています。
「エンタメフリー」オプションに関しては、他社の様々なカウントフリーサービスに比べても、お勧め度は高いと言えます。
480PでYOUTUBEを1時間視聴すると、消費データは612MBだったという調査結果がありますが、この消費量で月間30日毎日1時間視聴した場合には、17.9GBものデータ量が必要となります。
この事例は全てをモバイル通信で視聴した場合の単純計算ですので、現実に即していない数値ですが、よくYOUTUBEを見る場合には、月間データ容量は、3|6GB程度の症小~中容量では賄いきれない事は事実です。
そういう場合に、エンタメフリー・オプションは、月額480円(通話SIM)/980円(データSIM)で、月額通信量を固定化できるのは、大きなメリットです。
「エンタメフリー」オプション目当てにBIGLOBEモバイルと契約するのも「あり」ではないかと思います。
※ただし、エンタメフリー利用時には、「通信最適化」を有効にしなければならないため、若干、映像が粗くなるとの指摘もありますので、その辺りは事前に理解しておく必要がありそうです。
「BIGLOBEでんわ」アプリの使用を前提とした通話オプションが豊富です
かけ放題2種類、通話パック2種類を用意するBIGLOBEモバイルの通話オプションは充実しており、自らの通話スタイルに合わせて、最もお得になるオプションを選択する事ができます。
「BIGLOBEでんわ」は、通話料金を通常の半額にする通話アプリですが、相手先電話番号の先頭に特殊な番号を付加する(プレフィックス)事で、割安な通話回線を経由するため、通話料金の半額化を実現しています。
元々、通話回線は大手キャリアのものをそのまま利用しているため、通話品質は大手キャリアと同等である上、迂回する割安な通話回線も、3G回線で劣化しにくいため、「BIGLOBEでんわ」を利用しても通話音質の劣化はほぼないと言われています。
エンタメフリー、通話オプション等のメリットがある一方で、快適な利用を阻害する大きなデメリットがないBIGLOBEモバイルは、初めに想定していたよりも、お勧め度は高いと思うようになりました。
通信速度や通信品質では、Y!mobile・UQmobileのサブブランド系には勝てませんし、ユーザーと事業者の親密さやフレンドリーの面では、mineoやLINEモバイルに勝てません。
さらに、端末ラインナップは楽天モバイルが圧倒的に多いですし、料金プランの多彩さではDMMモバイルに及びません。
しかし、様々な項目で2位・3位を獲得できる平均点の高いサービスで、各項目の評価を集めてみたら意外に順位は高かった…といった感じです。
いの一番でお勧めする通信サービスではないですが、誰にでも安心してお勧めできるSIMかもしれません。
お勧めプランは、Aタイプ(au回線)、3GBプラン+エンタメフリー・オプション+10分かけ放題で、月額総コストは、3,410円(税別)となり、YOUTUBEなどの動画コンテンツが見放題、10分以内の通話が無料となり、非常にコスパの高いプランだと思います。もし、かけ放題が不要であれば2,580円となります。
BIGLOBEモバイルには、代表的な「エンタメフリー」をはじめ、様々なオプションが用意されています。
■通話関連オプションサービス | ||
---|---|---|
BIGLOBEでんわ | 無料 | 月額無料で国内通話が半額になるアプリ |
10分かけ放題 | 850円/月 | BIGLOBEでんわからの通話が10分間何度でも無料 |
3分かけ放題 | 600円/月 | BIGLOBEでんわからの通話が3分間何度でも無料 |
通話パック90 | 830円/月 | BIGLOBEでんわからの通話が90分間/月無料 |
通話パック60 | 600円/月 | BIGLOBEでんわからの通話が60分間/月無料 |
スマート留守電 | 290円/月 | LINEやメールでもメッセージが受け取れる |
あんしん電話フィルター | 300円/月 | 電話の着信を事前チェック |
割込電話 | 200円/月 | 通話中の着信に出られる |
国際ローミング | 無料 | 海外へも通話可能。通話料別途。 |
■データ通信関連オプションサービス | ||
BIGLOBEメール | 無料 | アプリやブラウザでも利用可能なBIGLOBEメール |
公衆WiFi | 250円/月 | 6GB超プラン契約者は1ライセンス無料 |
エンタメフリー | 480円/月 | 定額カウントフリー 音声通話SIM契約時 |
980円/月 | データ専用SIM・SMS付データSIM契約時 | |
アプリパック | 360円/月 | 基本のアプリをセット |
BIGLOBEアプリ | 無料 | 通信量、データ利用状況をチェック |
オートコネクト | 無料 | 通信方法を自動切り替え |
■サポート関連オプションサービス | ||
端末あんしんサービス | 380円/月 | BIGLOBEモバイルのスマホ・タブレットを交換 |
BIGLOBE SIM 端末保証サービス |
500円/月 | 端末の故障時に修理・交換 持込端末にも適用可能 |
スマホバックアップ | 500円/月 | 写真、動画、連絡先データを容量無制限で保存可能 |
お助けサポート | 475円/月 | 電話でサポート |
訪問サポート | 9,000円/回 | 自宅へ訪問してサポート |
■セキュリティ関連オプションサービス | ||
セキュリティセット プレミアム |
380円/月 | ウイルスや迷惑メール、端末の紛失や盗難対策等 スマホ・パソコン |
以下では、代表的なオプションサービスを個別にご紹介します。
BIGLOBEモバイルには、通話を割安にする通話関連オプションが豊富に用意されています。
「BIGLOBEでんわ」は、通常20円/30秒の通話料金が、半額になる電話アプリです。
相手先電話番号の先頭に、「特定番号」を付加する事で、料金が割安な回線を経由する事で通話料金が半額になります。番号を付加する事から「プレフィックス電話」、回線を経由することから「中継電話」等と呼ばれます。
「BIGLOBEでんわ」の使用を前提とした通話オプションが用意されています。
短時間の電話発信が多い方向けに「10分かけ放題(850円/月」「3分かけ放題(600円/月)」がお勧めです。10分・3分の無料通話を超えた場合でも、BIGLONBEでんわの9円/30秒で通話を継続できます。
1回の通話時間が長めの方には「通話パック90(830円/月)」「通話パック60(600円/月)」がお勧めです。3分・10分の通話時間で区切らず、月間の通話時間の合計を定額パックにしており、90=1,800円、60=1,200円の本来の料金よりかなりお得な設定となっています。
多くのMVNOは、通話オプションは「10分かけ放題」のみであるケースが多く、かけ放題2種類、通話パック2種類を用意しているBIGLOBEモバイルは、他社と比べても通話オプションが充実しています。
インターネットや、SNS、メールなどのデータ通信を快適に利用するためのオプションです。
「エンタメフリー・オプション」は、BIGLOBEモバイルが提供する、動画・音楽等エンターテイメント系コンテンツ向けのカウントフリー・サービス(※)で、音声通話SIM契約の場合は月額480円、データSIM契約の場合は月額980円で利用可能です。
※カウントフリーとは
カウントフリーとは、提供者が定めた特定のコンテンツまたはサービスを利用する際の通信料が、契約データ容量を消費せず、実質無料あるいは月額定額で利用できるサービスを指します。
カウントフリー対象となるコンテンツは以下の通りです。
対象サービス | (2019年3月1日現在) | ||||
---|---|---|---|---|---|
>>>動画配信 | YouTube | AbemaTV | U-NEXT | YouTube Kids | |
>>>音楽・ラジオ配信 | Google Play Music | YouTube Music | Apple Music | Spotify | AWA |
Amazon Music | LINE MUSIC NEW | radico.jp | らじる★らじる NEW | ||
>>>コミュニケーションアプリ | Facebook Messenger NEW |
※VPN/プロキシサーバを介した通信・公式アプリ以外での利用・複数台での対象サービスの利用は対象外
エンターテイメント系コンテンツを利用する際には、非常に多くのデータ容量を消費します。
例えば、YOUTUBEをよく利用される画質480Pで1時間視聴した場合のデータ量は612MBとなり、ハイビジョン画質(720P)での視聴では、1時間のデータ容量は1GBにもなります。
毎日、通勤通学の際に1時間ずつYOUTUBEを480Pで視聴した場合、月間20日間の利用とすると、必要なデータ量は12,240MB=11.9GBとなります。
メール、SNS、WEB閲覧など、その他の利用も含めると契約プランは最低でも12GB、余裕を持つなら20GBが必要となり、月額料金は、各々3,400円/5,200円となります。
しかし、エンタメフリー・オプションを活用した場合、エンタメ系以外の利用に3GBを充てた場合の月額費用は、3GBプラン1,600円+エンタメフリー480円=2,080円となり大きな差となりますので、エンタメ系コンテンツをよく利用するユーザーほどお勧めのオプションです。
メール、SNS、WEB閲覧など、その他の利用も含めると契約プランは最低でも12GB、余裕を持つなら20GBが必要となり、月額料金は、各々3,400円/5,200円となります。
しかし、エンタメフリー・オプションを活用した場合、エンタメ系以外の利用に3GBを充てた場合の月額費用は、3GBプラン1,600円+エンタメフリー480円=2,080円となり大きな差となりますので、エンタメ系コンテンツをよく利用するユーザーほどお勧めのオプションです。
「BIGLOBE Wi-Fi」は、カフェや鉄道駅、空港、商業施設など、全国約83,000スポットで使える公衆Wi-Fiサービスです。
代表的な店舗では、スターバックス、タリーズ、ロッテリア、セブンイレブン、イトーーヨーカドー等で、高速通信を利用できます。
通常、1ライセンス月額250円ですが、6GB以上のプラン利用者は、1ライセンスまで1年間無料で利用する事ができます。
BIGLOBEモバイルの端末保証は2タイプあります。
端末は、次第に高価になっている反面、ほとんどの機種に防水機能を搭載され、楽観等による破損や故障以外には端末がダメージを負う機会は少なくなっています。
月額380円~500円の固定費は、年間4,560円~6,000円になりますので、利用の際は充分検討してください。
なお、iPhoneをBIGLOBEモバイルで購入する場合には、Apple Careを利用可能です。
BIGLOBEモバイルには、2種類のセキュリティ関連オプションが用意されています。
「セキュリティセット・プレミアム」は、3つの機能で最大3台までのデバイスを守ります。
※パスワード管理以外は、パソコン・Androidスマホ向けのサービスです。
「インターネット・詐欺ウォール」は、インターネット上の様々な詐欺サイトの壁となってアナタを守ります。
詐欺の疑いのある危険なウェブサイトをいち早く発見・警告してくれるソフトウェアで、特に日本人をターゲットにした、日本特有の詐欺サイトの検出を自動的に行えるのが特長です。
「セキュリティセット・プレミアム」とのセット利用で料金の割引があります。
スマホの設定や、操作がよく分からないユーザーのためのサポート・プログラムが用意されています。
「BIGLOBEお助けサポート」は、365年中無休で、9:00~21:00の対応で、初心者の「分からない」「知りたい」に対応してくれる電話サポートで、しかも何度かけても通話料がかかりませんので、気軽に教わる事ができます。
付属マニュアルに掲載されていない応用的な操作や設定、ハードウエアの修理や交換等の問い合わせなど、一部にサポート範囲外の内容もありますが、初心者が知りたい事であればほとんどの場合、教わる事ができるはずです。
日本全国、専門スタッフが自宅を訪問し、パソコンやスマホに関する困りごとを直接サポートします。
料金は、出張1回あたり9,000円(税別)と少々割高ですが、他に頼る人がいない場合には非常に助かるサービスです。
2019年3月現在、BIGLOBEモバイルには、10機種ほどのAndroidスマホと、1機種のiPhoneがラインナップされています。
SHARP、Huawei、ASUSなど、今人気のAndroidスマホメーカーの端末をラインナップしています。
端末価格は標準的な値付けで、他社と比較しても価格的な差はありませんが、各機種に「新規申込特典」が設定されており、機種によって数百円の割引が行われます。
BIGLOBEモバイルで端末を購入する際は、全て「24回分割支払い」となり、24分割の機種代金を「アシストパック」と呼びます。BIGLOBEモバイルでは、一括払いでの購入はできません。
例えば、こちらは「SHARP AQUOS sense2」の価格ですが、本来は1,380円の24回払いのところ、au回線契約時の場合は月額600円の値引き、ドコモ回線の場合は月額450円の値引きが設定されています。
割引額は機種によって異なりますので、購入時に希望機種の割引額を確認してください。また、Gポイント付与や、MNP転入時の特典などが用意されています。
2017年にKDDIグループとなって以降、auのSIMロック版iPhoneをラインナップに加えました。
当初、iPhone6s/iPhone SEをラインナップしてきましたが、2019年3月現在、iPhone 7のみのラインナップしています。
ストレージは2タイプで、32GBモデルと128GBモデルを選択可能です。
■BIGLOBEモバイル iPhoneについて
スマホまる得プランとは、「音声通話SIM」と「BIGLOBEでんわ」通話オプションがセットになったプランで、通話オプションは「通話パック90」または、「10分かけ放題」を選ぶ事ができます。
スマホまる得プランには、期間限定(2019年3月31日まで)で端末購入特典が付属し、「S+プラン」3GB超のプランの場合には、端末代金から月額1,050円を値引き、「S+プラン」1GBの場合には月額700円の値引きとなります。S+プラン(1GB)は、Huawei P20の購入時のみ利用可能です。
「スマホまる得プラン」の詳細は、「iPhone購入」の項で解説します。
初期費用 | |
---|---|
プラン申込手数料 | 3,000円 |
SIMカード手数料 | 394円 |
契約解除料 | |
---|---|
音声通話SIM | 8,000円
※最低利用期間内に解約した場合のみかかります。 ※最低利用期間はサービス開始日から、サービス開始月のよく月を1カ月目として12カ月目までとなります。詳しくはこちら。 |
データSIM | なし |
MNP転出手数料 | |
---|---|
サービス開始日からサービス開始月の翌々月末まで | 6,000円 |
それ以降 | 3,000円 |
BIGLOBEモバイルの諸費用はシンプルです。
契約時に必要な初期費用は「プラン申込手数料3,000円」と「SIMカード準備料394円」が必要です。SIM紛失・破損などで再発行する場合も「プラン申込手数料」と同額3,000円と、「SIMカード準備料」も必要です。
他社にない特殊な費用として、「サービス開始日からサービス開始月の翌々月末まで」の期間にMNP転出を行う場合の「MNP転出手数料」が、通常の倍額の6,000円が設定されていますので、注意が必要です。
電話番号を破棄する単なる「解約」と、現在の電話番号を他社に引き継ぐ「MNP転出」は、手続きが全く異なりますので、混同しないようにしてください。
BIGLOBEモバイルで使用している電話番号を破棄する事を「解約」と言います。
BIGLOBEモバイルでは、最低利用期間を、「契約月(利用開始日の月)の翌月を1か月目として12か月目の月末まで」と規定しており、この期間内に解約・MNP転出を行う場合には、8,000円の「音声通話サービス契約解除料」が課されます。
解約の手続きは、電話でのみ可能です。WEBやアプリ内からの解約手続きはできません。また、MNP転出とは通話先が異なります。
固定電話・携帯電話からの解約申込み:0120-923-402(通話料無料) 9:00~18:00(年中無休)
BIGLOBEモバイルでは、他社に見られない「MNP転出手数料」の割増しがあります。
サービス開始から、サービス開始月の翌々月末までの、最初の3か月間でのMNP転出には「6,000円の転出手数料」がかかり、通常の倍の費用が課されます。
早期解約に関しては、「音声通話サービス契約解除料」を課しているので、二重の課金のように感じます。
音声通話サービス契約解除料と合わせて、14,000円もの費用がかかります(転入先の費用は含みません)ので、注意が必要です。
固定電話・携帯電話からのMNP転出の場合:0120-983-028(通話料無料)9:00~18:00(年中無休)
注)「解約」と「MNP転出」では、手続きの申込み電話番号が異なりますので注意が必要です。
なお、「解約」の場合でも「MNP転出」の場合でも、最終月の料金は日割りにはならず、満額請求となます。
申し込み内容等に不備がなければ、申込みから2~3日でSIMカードや購入した端末が自宅に届きます。
(この時に、申込み住所以外には転送できませんので、注意が必要です)
開通のための手続きがいくつかありますので個別に解説致します。
新規契約でSIMカードや端末が届いた場合には、端末にBIGLOBEモバイルのAPNを設定し、通信を開始した時点で利用開始となり、特に操作をする必要はありません。
ただし、SIMカードを受け取ってから設定までに日が空いてしまった場合には、通信を開始するよりも早く、「BIGLOBEモバイルがSIMカードの受け取りを確認した日」が利用開始日になります。
大抵の場合、実際にSIMカードが届いた日の翌日が多いようです。
APN設定については後述します。
WEBでの切り替えは、「モバイル契約情報」から手続きを行います。
受付時間は、年中無休 9:05~20:00となっており、手続き後数分で切り替えが実行されます。
モバイル契約情報:▶BIGLOBE ログイン (要ログイン)
切替えセンターに電話をして切替えを依頼します。依頼から約2時間で切り替えが完了します。
受付時間は、年中無休 9:00~18:00で、WEBでの手続きより終了が早いので注意が必要です。
電話番号等の詳細については、SIMカードと同梱されている書類を確認してください。
BIGLOBEモバイルからSIMカードが届いたら、端末をBIGLOBEモバイルの通信で利用できるようにする「APN設定」(※)を行う必要があります。
※ APNとは「Access Point Name」の略で、通信会社ごとに異なる設定が必要です。
Android端末、iOS端末(iPhone)個別に解説します。
BIGLOBEモバイルから届いたSIMカードをAndroid端末に装着してからAPN設定を行います(SIMカードの装着方法は端末によって異なりますので、端末の取扱説明書を確認してください)。
SIMカードを端末に装着したら、端末のメニューから「設定」→「もっと見る」→「モバイルネットワーク」→「アクセスポイント」と進みます。
APNに「BIGLOBEモバイル」が登録されていれば、選択するだけでAPN設定は完了です。登録がない場合には、ページ右上の「+」から手動で設定を行います。
設定する項目と内容は以下の通りです(他の項目は空欄のままで大丈夫です)。
入力が完了したら、画面右上のメニューから「保存」し、1ページ戻って「APN」の候補に入力した内容(名称)が表示されている事を確認・指定してください。
設定が完了すると自動的に電波を掴んで通信が可能になりますが、しばらく待っても電波を掴まない場合には、端末を再起動してみてください。それでも電波を掴まない場合は、SIMカードを一旦外し、装着し直してみてください。
iPhoneのAPN設定は、「プロファイル」と呼ばれる設定ファイルをダウンロード~インストールします。
端末に他のプロファイルがインストールされている場合には、削除してからBIGLOBEモバイルのプロファイルをインストールしてください。
こちらは、設定プロファイルをダウンロードした状態です。右上のインストールをタップしてインストールを完了します。
設定プロファイルURL:▶support.biglobe.ne.jp/
■設定プロファイル イオンストール上の注意
設定が完了すると自動的に電波を掴んで通信が可能になりますが、しばらく待っても電波を掴まない場合には、端末を再起動してみてください。それでも電波を掴まない場合は、SIMカードを一旦外し、装着し直してみてください。
BIGLOBEモバイルを利用する上で必要な初期設定が完了した後、日々の利用で不可欠になるのが「BIGLOBEモバイルアプリ」です。
BIGLOBEモバイルアプリは、BIGLOBEモバイルが無料で配布している会員用アプリで、通信残量確認やオプションサービスへの追加注文、利用明細、SIMの追加発行申込み、会員サポートなどを提供してくれます。
BIGLOBEモバイルアプリのメイン画面はデータ容量の「残量表示」で、高速データ容量の残量や、斬月からの繰越し量、追加購入した容量の残量などが一目でわかるようになっています。
また、通信残量グラフをスワイプすると、日ごとの消費通信量のグラフに切り替わり、毎日のデータ通信の消費状況を参照することが可能です。
さらに、任意に設定した通信量容量を超えると、アプリに通知が届き「使い過ぎ」を警告・防止してくれます。
プラン変更、SIMカードの追加もBIGLOBEモバイルアプリから行えます。さらに、利用明細、通話履歴なども参照することができます。
また、「BIGLOBEでんわ」「メール」「オートコネクト」等の、BIGLOBEが提供するサービスやアプリを申し込む事も可能です。
画面内に表示されているアイコンから、チャットサポートに接続、様々な問い合わせや確認が可能です。
パソコンでもスマートフォンからでも気軽に問合せができます。
今回はBIGLOBEモバイルを徹底解説致しましたが如何だったでしょうか。
相対的に見て、平均点の高い質の良いサービスを提供しているMVNOだという印象が残りました。
一部に、iPhone購入時に「2年縛り」プランを導入する等、KDDIグループ入りした事がマイナス面に出てしまっている部分もありますが、iPhoneを取扱えること自体、KDDIグループ入りした事によるメリットですので、その辺りは致し方のない部分なのかなと思います。
■引用元
Source/Photo▶【公式】格安SIM/スマホのBIGLOBEモバイル